草津市議会議員 宇野ふさ子
宇野ふさ子のブログ ふさ子日記
日々の活動を記録しています
議会の記録
平成20年5月 市議会報告 一般質問
草津市長にご就任されまして新しい動きが始まりました。
マニフェストの実践に向けた取り組みを進められるについて、議員の立場としましては過程の検証もし、協力をしながら市民の皆さまのために働かせていただきたく思いますので、よろしくお願いを申し上げます。
教育理念、信条を問う
草津市の現状を踏まえて、今後の市ならではの教育について、教育委員長の考えを伺う
宇野 先日の代表質問の日、大脇議員の質問の教育長の答弁では、次のように応えておられます。
子どもも大人も「人や社会のために何ができるかを自ら考え、進んで行動する」ことで、学びあい、喜び合いの生まれる地域学習社会づくりを一層推進し、教職員は子どもに視点をおき、教育委員は学校、教職員に視点をおき、子どもたち一人ひとりが「生きる力」を身につけ、活力ある未来を創造していくことができるよう進めてまいりたい・・・
(中略)
平成20年度の教育方針や具体的な取り組みについてでございますが、教育は、教育基本法にも謳われておりますように、個人の尊厳を重んじ、真理と正義を希求し、公共の精神を尊び、豊かな人間性と創造性を備えた人間の育成を期すると共に伝統を継承し、新しい文化の創造を目指していかなければなりませんし、また、社会の変化に主体的にかつ機敏に対応し、新しい時代にあった教育を実現することも求められております。云々・・・
21世紀は、人権と、環境の世紀といわれる中、また、昨年度には草津市では地球温暖化防止に向け環境条例が施行されています。子どもにも理解を深め、実効性のあるものへとルビーを打って作成されるほどの取り組みではないのかと思っていましたが、20年度の八つの重点施策を掲げてあります中には、環境教育が具体的には見当たりません。

又、藤井議員の全国学力テストの質問に対する答弁には、
文部科学省が責任を持って児童生徒の学力状況を把握し、教育指導や学力の改善に役立てるために実施されるものでありますことから、子どもたちの意見や先生方の意見を聞いて実施するものとは考えておりません
との答弁です。
熟読を致しますと、健全なる民主主義教育を進める現場では、いくつかの課題が見え隠れして参ります。
他府県では、文部科学省からの受身だけに偏らない教育を考え実践する姿勢の犬山市の教育委員会では学力テストを実施していません。自治体の通達により職員が自由にものを言えないよう、職員会での採決には職員の意思確認をさせない方へした東京都のやり方に対して、三鷹高校では、校長が、職員のやる気をなくすと抗議し勇気ある学校運営をすることの内容がテレビで取上げられました。
先の答弁の中からは、健全なる民主主義教育を進めるには、草津市ならではの教育に対する姿勢がはっきりと伺い知る事ができませんでした。

次のような内容は、現場教師から寄せられているものです。
・子どもたちが生きいき育っていない。
以前は子どもたちで、互いに解決し会えたことも、子どものつながりが少なくなってきたので、教師が子どもと向き合う時間をより多く持たないといけない状況にあるにも関わらず、子どもと向き合う時間が作りにくいハートフル愛サポートと言った手法ではどうにもならないと思う、市独自の人的措置はこれでよいのか。昨年6月議会で、私はこのことについて質問をしています。教員免許を持たないで現場に入りボランティアで僅か1日1200円のお礼程度での教育はいかがなものかの答弁には、サポーターの研修を行うという答弁でした。
・授業の準備、教材研究が具体的にできにくい中で教師は追い立てられている
・無理難題を言う育ってない保護者がいることで、家庭の力がないと感じる
・学校設備の充実、トイレの改修
・発達障害支援センターや、言葉の教室の問題
・荒れている中学校では、廊下に教師が立っている
・不審者の情報や緊急時には下校の指導がはいる  等
忙しい教師の声にどの様に対応していくのか、保護者や市民の教育に対する思いはさまざまですが、個別の答弁は求めませんが、今申し述べました草津の現状を踏まえて、次世代づくりは、人づくりであることから、これからの草津市の教育について教育委員長のご所見をお伺いいたします。

本来教育委員会は、政治的な独立性を重要視して、その事を保障するために地方公共団体の首長や、首長幹部局から干渉されない執行機関であること、公正を期するに当たり合議制の委員会として独立した機関であると認識しています。

代表質問の答弁から教育長のご所見を伺う事は少しできましたが、今まで教育委員長が市民の前で、議会に出席され答弁されたのを、議員になってから私はお聞きいたしておりませんが、なぜかと疑問を持って参りました。

県会では教育委員長が議会に出て答弁もされておりますし、県内他市でも常時議会に出席をされている所があります。平成12年12月議会には三木教育委員長が、登壇された記録があります。


傍聴いただく方々や、インターネットの向こうでもご覧いただく市民の方々に向けて始めて今回教育委員長ご自身の教育理念、信条をお伝えいただける機会になると考えます。
草津市の教育に対するお考えをお伺いいたしますが、私には時間が限られていますので、もし長い書面をご用意いただいているようでしたら、僭越ではございますが簡潔明瞭にお応えくださいます様ご配意をお願い致します。   
答弁 教育委員長答弁
これからの草津市の教育について教育委員長の所見ですが、教育は、子どもから大人まで、すべての人の人格の形成を目指して行われるものでありますが、とりわけ未来を担う子どもたちには、平和で民主的な社会の形成者として必要な資質を備え、心身ともに健康な人間の育成を期して行わなければならず、学校教育の果たす役割は大きいものがあります。
こうした中で、本市の教育現場は、草津市学校教育振興ビジョンをもとに、特色ある学校や園づくりをはじめ学力向上に向けての取り組みをすすめているところだが、不登校、いじめや問題行動の低年齢化などの生徒指導上の課題、コミユニケーション能力の低下をはじめとする人間関係の希薄さ等の課題が見られる。
子どもたちが、育つ環境や取り巻く社会も大きく変化して、安心できる家庭で虐待を受けたり、不審者による事件など、地域で安心して遊んだり、声かけるのが難しくなりつつある。子どもたちを危険にさらしたり人間関係を壊してしまう情報を収集し発信したりできる社会でもある。
こうした社会を生き抜くため、学校で子どもたちが主体的に学び、自ら、考える力と支える基礎・基本を身につけさせねばならない。子どもたちが将来、社会人として積極的に役割を果たしていくことが出来るよう、学力、知識、技術、感性を育み社会性や人間性を培う事が重要である。草津のだいじにしているものは「知」「徳」「体」でありバランスよく身につけた人間の育成は、いつでも変わらないものだ。そのため算数や数学、理科教育を通した基礎学力や、技術を大切にせねばならない。
子どもの視点、保護者、市民の視点に立った施策が策定され実行されるための教育予算が編成されているかを委員長とし意識しながら、検証をしている。
学校は教育方針や活動について、説明し、開かれた学校づくりに勤め、職員は教育者として研鑽に努めいただきたい。
現場の課題は学校だけで行えないので、本市は地域協働合校の推進をしている。
今後も地域・家庭・社会・企業の連携・協力をし、取り組むべき。タイムリーに講じ、教育の原点を見時代を見取り、実体を踏まえた取り組みを考えている。
(学校教育課作成の答弁書から)
宇野 今の答弁に沿った草津市の教育がなされていくのですが、今議会の通告の内、教育に関していくつかのものがあるが、重要視され取り組まなくてはならないものは、どの議員のどの項目ですか。
答弁 教育委員長答弁
今議会の答弁に召集されてきたので、僭越だが全ての議員の質問は掌握していないので答弁はさしひかえたい。

(→教育委員長は一問一答とご存知なかったのか。)
(再質問の答弁の詳細は、議会のホームページ録画でご確認下さい。)
宇野 議会が終って教育委員会では議会の内容を受けて次はどの様に審議しているのか。通告について教育委員は毎回知らないのか。
答弁 教育委員長答弁
通告内容は毎回知らないが、議会が終って教育長から報告を受け承知している。月1回委員会が設けられている。
不透明な審議会制度の廃止について
機能を高め、経費削減も考慮した中で今後どのように運営されるのか
宇野 市長のお考えは、選挙期間中から一貫して、対話と市民との協働という文言が多く見受けられることから重要な位置づけにあることは認識しています。
新規に設けられる事業の手初めとして、調査をすることを含め、計画策定については、それぞれに適切な手法を設けていかれる事は、ご説明の中や、又予算を見てとることができます。
今まで、いち市民の立場でおりました時に、審議会や懇話会、実行委員会、等経験して参りました。その折には、各種団体からの方を初め殆どが男性の委員が多く、毎年女性の参画率はどれ位かと数字は見て参りました。徐々に参画率は高くなっていますがまだ、ゼロの委員会もあり、それについての考察、分析に触れるにはこの場では時間が不足ですので触れませんが、今迄の私の経験と併せて市民の方々のお声をお聞きした中から、数多い75の委員会のうち16部門に質問を書面で先に行って参りました。
部門によっては、質問の内容に答えにくい点があったかもしれませんが、ご解答をありがとうございました。不明な点は、後日私が各課のほうへ質問に伺っています。

質問した内容と検討をいただきたい点、質問はつぎのとおりです。

審議会・協議会・懇話会・委員会・審査会における調査から
【委員の選出方法について】
学識者は行政側からの選出による
女性の登用について
各種団体代表は男性が多いので、内閣府男女共同参画局のガイドブックによると女性が構成委員となることを制限する規定が無くても、諸団体の役員は一般に男性が多いことから、結果として女性が政策決定に障害となる場合があるが

各種団体への依頼はどのようにしているのか
1.依頼文章の中には女性の参画を促す文言が見受けられない
女性の登用率の向上にはどの様な対策を講じるのか
2.あて職による重複委員の解消
各種団体の方は自分の団体の事で負担になって忙しく、昨年の踏襲になりがちの中、重複しないでいくには、団体代表は、自分の団体へ持ち帰り諮ってこないと、個人の意見となり、幅狭くなる。団体代表の中で審議内容が浸透できているか、広がりが見られない
3.専門分野の公募
専門分野には、公募はされていないが市民の中にも知識ある方がいないというものではないと思う
4.議員の委員会への参画の必要性の有無
現在は審議会等には議員がいないが、意思決定機関の議会と執行機関とが、互いに牽制しながらバランスの取れた行政運営を行えるように参画の見直しをしてはどうか。法令で議員が規定されているもの、広域課題で設置されたもの以外の行政委員会に必要か又、審議されて議会にあがる委員会にも必要か
答弁 審議会の委員構成は市長のマ二フェストに掲げられている不透明な審議会の見直しを進める上で、個々に設置されている審議会の設置根拠、運営状況および審議経過の情報公開が十分に行われているかどうか現状の把握を行いたいと考えている。委員構成や各種団体への依頼方法なども調査の項目とする考えである。
宇野
【報酬の内容】
学識者が委員で関わる時は、公募もあて職も同じ6500円の報償費である。学識者がアドバイザーとして参画すると報酬は異なる。
委員会の内容にもよるが、条例の報酬、謝礼に当たる報償費が決められてはいるが、単発的に2時間くらいの会議に出ることで1回6500円は妥当なのか。
委員報酬のなか 月酬は委員の日常の仕事に見合っているか。
答弁 委員に報酬として支払われている額が適正であるかは、執行機関の付属として設置される委員会等の委員に対しては、地方自治法および条例規定により月額または勤務日数に応じた報酬を対価とし、支給するものである。ついては、常勤特別職の報酬や一般職員の給与、近隣自治体における報酬との均衡性等を勘案し定めている。
宇野
【経費 接待】
実行委員会は委託事業であるから、飲食費は経費から支出できないと言われているので、作業はボランティアでお茶も弁当も持参しているが、ボランティアの方にこそ飲み物くらいの配慮がいるのではないか。片や、報酬や報償費の出る委員会では
・お茶(150円)飲みきれないほどの量(1本)
エコの観点からペットボトルのお茶は如何か
・コーヒー(280円、330円)出前
とあるが、市民の目には事務局は市職員でかかわり、同じ市の仕事をしているのに、バランスを欠いていると見える。今では入院しても何処にいても自分の飲食は自分でまかなう事と認識している中、個人報酬や報償費以外からの接待支出はしない方向で検討を願いたい。
答弁 実行委員会と審議会との賄の差がある指摘ですが、審議会にお茶などは、社会通念上最小限のもてなしである。実行委員会の設置目的や、活動方法も異なる事から、実行委員会ごとに対応している。執行機関の付属機関として設置している審議会とは、目的などから、単純比較できないと考える。
宇野
【情報公開】
・傍聴の可否
傍聴が可能なのに、開催日程の公表がされていない所がある
公開告知方法はホームページは限定した人しか分らないし当日庁内の掲示板を見て傍聴する人は無いだろう
・議事録の公開
個人情報保護の視点から課題がある
市民の代表が審議会に出ているのに公表の必要性があるかと言う職員がおられるが、ホームページや、掲示板、広報以外で、周知できることに向け、会議の情報公開を更なるものにするには今の方法以外に考えられものは具体的にあるのか。
開催状況については、年間回数は定例・随時多様であったが公募の段階から進行状況により異なるであろうと思われるのに、年何回としてあるが所見を問う。又 開催が1年間に一回も無い所があった。

不透明な審議会と考えられる判断基準はどのようなものなのか。

現在各担当課においてそれぞれが運営されているが、今後実効性のある機関として機能を高め、形骸化しないために、経費削減も考慮し、どの様にするのか。
審議会の進行状況の調査、検証などを把握し見直しや改善点など、今後とりまとめ部署を設けていくのか、又、どの様にして実効性のあるものに位置づけて行われていくのか。
答弁 審議会の開催の件は、審議経過の透明性を確保するため、傍聴を可能としている審議会は、広報くさつや、インターネットのホームページなどの活用も検討課題とし充実をはかる。
開催状況は、審議会の内容により、定期的に、又発生状況により開催している。
不透明な審議会の基準は、会議の透明性を見直しの基準のひとつとし、審議会本来の目的に沿った運営がされ、情報公開が行われているかを、総務部が中心となり、検証したいと考えている。
草津市議会議員 宇野 房子 [住所] 滋賀県草津市矢倉1−2−45
[e-mail] fusakouno@gmail.com