草津市議会議員 宇野ふさ子
宇野ふさ子のブログ ふさ子日記
日々の活動を記録しています
議会の記録
市議会報告 平成22年6月定例会 一般質問
男女共同参画社会推進のありかたについて
宇野 人権と環境の世紀といわれる今、まちをつくるに当たって、人権では職場、地域、あらゆる場面で人とのかかわりを大切にすることが求められています。

また、環境面では、自然環境と、生活環境を大事にして次世代へ送りつなぐ役目があると思います。

草津市では2009年に草津市男女共同参画推進条例が施行され、それに伴い2010年に第三次草津市男女共同参画推進計画が策定されました。
国・県・市の法が整いこれからは男女共同参画社会を実現するために具体的な取り組みが必要です。

5月10日の京都新聞に男女平等度が掲載されました。 東北大学吉田浩教授の発表された中には労働参加率・男女所得比・地方議員の割合などの集計を含んでの順位が、滋賀は24位で下位に埼玉・北海道・鹿児島となっています。
草津市では部局ごとの組織目標を出されたものの中には、人権擁護に関する基本方針改訂版を基にした文言が書かれているのが、一番に拾い上げさせていただきました。草津市の文章には枕詞のように 同和をはじめあらゆる人権という文言が入っておりましたが人権擁護に関わる基本方針改訂版を基にされたので人権を大事にするということが一番に書かれ、どの人権が一番ではないので、男女に関わっては 同和、高齢者、障がい者、地域(自治会)職場いろんな場面での男女共同参画は、人権に関わる事であるので、この文言に注視しました。
女性の政策決定の場へ自らが出られるように、性差による固定的意識をはずし、誰もが自分の意志で生きられる社会づくり実現に関連する内容で質問いたします。
●第三次草津市男女共同参画推進計画の適用について
宇野 22年度にスタートをしたあらゆる審議会・懇話会・委員会等の設立にあたり、男女共同推進施策の中にある、ポジティブアクション導入など女性の参画率を上げるためにどのような改善がなされましたか。片方の性が40%に偏らないと掲げられていますが、これらの推進計画の内容を適用された委員会等は設置されましたか。まだ今年始まって少ないのですが、傍聴したのは、一つ同和対策施策見直し検討委員会と隣保館審議委員会だけであったが、それ以外にありましたか、もしなければ昨年の条例策定からでも結構ですのでお答え願います。
答弁

議員ご指摘のように政策誘導的な積極的改善措置は講じておりませんが、毎年度実施している審議会等の女性の参画率の調査依頼等につきまして、庁内各課に対し女性の参画率50%を目標としていることから、積極的な取り組みをするようお願いをし、関係団体へ推薦依頼を行う場合についても委員の推薦にあたっては女性の推薦に配慮いただくなど依頼して、参画率向上に組んでいるところでございます。片方の性に40%に偏らない委員会については第三次推進計画は本年4月にスタートしたばかりで、計画に基づく参画率は現時点で調査はできておりませんので、数値は持ち合わせないが、条例施行後の昨年度の参画率は29%で、20年度より2%伸びている状況です。平成21年度は91の審議会等があり、内、男女のいずれかの委員の数が40%未満になっていない審議会等は、26の審議会です。

宇野 審議会とかに公募があるが、依頼するときに女性の配慮をいただくのは以前からの要望をくみ取っていただいて、改善されたものと思います。この公募の数が少ないです。団体代表は男性代表が多いので、公募から女性を沢山入れていただく配慮はないのでしょうか。ポジティブアクション導入とすればこの枠から女性が入れると思うのですが、如何ですか。
答弁 応募枠についても、議員が申されたように、例えば同和対策見直しに二名募集しましたが、男女1名づつとバランスのとれた参画を頭に置きながら、お願いしたいと思っている。
宇野 女性を出すことにおかしいなと思われないようにポジティブアクションの理解をしていただくような啓発に努めて貰いたい。
県の審議会などでは09年度末は過去最高と出ており08年より0.5ポイント増で33.3%23年3月目標40%には困難であると報道されているが、草津市も考えていただき女性の声を上げる場を作っていただきたい。
●南草津図書館検討委員会の委員選出について
宇野 南草津図書館の指定管理者への事業仕分け判定について、3月議会の中嶋昭雄議員への答弁では検討委員会を持つとありました。
事業仕分け後南草津図書館の指定管理者に対する市民団体の動きがあり、この動きを受けて検討委員会を設けると新聞紙上で発表され、今回6月議会には条例改正は上程されていない経緯があります。
3月文教厚生常任委員会では、私が図書館の運営協議会が設立されていなかったことにも触れ、又、文教厚生常任委員会に関わる3部門へ審議会等の形骸化について、更なる、公開・透明性と実効性あるものへと質問と意見を出させていただいておりました。
この南草津図書館の検討委員会委員の選定はどのようにされるのか、男女共同参画推進にむけて女性の参画率高揚についての見解を伺います。
答弁 この委員会は、本市の図書館が、市民の生涯学習活動の拠点として、これまで以上に地域の発展や文化の向上に資する施設となるよう、図書館の現状の分析、現行サービスの課題や時代の流れに即応した新しいサービスの展開、また図書館協議会の設置や二つの図書館の機能分担など、これからの図書館のあり方を検討するために設置したものです。
委員選出については、学校図書館や保育所、市民センターなどとの連携強化も課題の一つと考えていることから、司書職員を含む庁内関係部局の所属長を中心に11名の構成です。
女性職員の参画は1名ですが、図書館との連携が必要と見込まれる施設等の所属長を中心に選出した事によります。男女共同参画推進計画の中には、「男女がともに社会のあらゆる分野に参画できる環境づくり」を実現するための施策の方向の一つとして「行政における政策決定過程への女性の参画の促進」が揚げられており、鋭意取り組んでいきたいと思っている。
宇野 確認をさせてください。5月20日の京都新聞に橋川市長の言葉のカッコ書きに「将来の図書館像や、どのような運営形体がよいかを市民と幅広く話し合って結論を出したい。」とありますがこの文言に間違いございませんか。新聞はおおにして自分の意志と違うことにすり替えられることもあり、私も経験がありますのでこれの確認をさせてください。
答弁 図書館運営検討委員会での協議を踏まえつつ市民のご意見もさまざまな形で頂戴しながら図書館のあり方について検討してまいりたいと考えています。
宇野 この文言が間違いなかったかだけをお聞きしていますので、それだけで結構です。間違いかどうかの答弁だけで・・
答弁 間違いないと存じております。
宇野 委員会が設置されているのですが市民の意見を取り上げる形であると思うのですが、先日来、アンケートを図書館と公民館に置いていただいていますが、一番上に男性女性とを問うのは、そこから何を読みとろうとする項目なのですか。
答弁 市民のご意見をお聞きする機会としてはアンケートと、お会いしてお話をする機会も考えています。アンケート調査の中で男女についての質問は図書館の利用につきまして登録を見ますと特に男女における優位な差は見られませんが図書館のボランティア等の支援をいただいてる方については現状では女性が多く、そのあたりのボランティアの男女の差あるいは図書館の利用していただくサービスや貸し出し図書の差等について参考になるかどうか調査するのに設けている。
宇野 なぜお尋ねしたかと申しますと、催しをしたときに、受付で男性女性を書きづらいという方が現におられるのでなぜ、この男女を問われたのかを話させてもらいました。
アンケートの期間が休館日を挟むと南の本館も、実質10日間しかありませんが、短くて人数も600・600・600がどれだけ回収されるか分からないのが、市民の多くの意見だと、取り上げられるものかどうかと思うがその辺はいかがお考えですか。
答弁 アンケートにつきましては当初計画している期間内で所定の数の回収ができるものと見込んでいるが、万一回収率がそこまで届かなければ状況を見ながら対応には検討をしてまいりたいと考えております。
宇野 委員会が庁内であるとなりますと、普通ですと設置要綱を設けられますが、これに関しては申し合わせ事項というか要コウのコウは項か、糸偏の綱ではないのですか。
答弁 糸偏の要綱で教育委員会に報告をしてというふうに考えています。
宇野 となりますと、設置要綱はHPに出るということになりますね。
答弁 教育委員会にかけて了承いただいた後に書ける予定です。
宇野 この件に関しまして、後ほどお伺いにあがりたいと思いますので・・次の項目に入らせていただきます。
※ 既に要項に沿い委員会が開催されていたのに、答弁では要綱であり教育委員会に諮ってとあったが、午後、要項があると訂正と謝罪をされた。
●企業との連携推進について
宇野 企業との連携では入札評価項目に加えるなど、研修の呼びかけ、出前講座、などの施策は考えられますが、それ以外で更に男女共同参画を推進するにあたりどのようなことを考えておられますか、具体策をお考えですかお尋ねします。
答弁 他市で実施されている、ワーク・ライフ・バランス制度を整備されている企業に対して、補助金の交付や表彰する制度等は現在考えていない。県の制度にワーク・ライフ・バランス推進企業登録制度があり、それに登録することによって、公表され、自社のピールができることになる。その結果社会的な企業イメージが上がるメリットがあることから、制度の活用が図られるように周知をするのも、具体策の一例かと存じます。
宇野 企業内での男女共同参画の課題といいますと、賃金格差とか、ワーク・ライフ・バランス労働時間のことですが、セクハラに対する周知の方法を企業さんもやられていると思うが、特に医療関係に関しては、看護師さんたちが患者さんからストーカー行為・セクハラ・暴力・暴言・を受けたとか北里大の調査によって出ましたが、病人さんだから許してあげなさいとか、大げさな事をいわないでいいよとかと出ていますが、こういうふうなことはサービス業さんもお酒の出る場では色んなことがあり、見たりもしますが、行政は入りきれないかもしれませんが、どういうふうな、働きかけができると思われますか。むずかしいことですが、啓発をどのように考えておられますか。
答弁 今年度から男女共同推進アドバイザーを雇用しましたので、活躍いただこうと、企業のセクハラ担当を窓口にしてと啓発が進められたらなと思っています。
宇野 アドバイザーを付けていただくのは議員になる前から申しておりましたのがこうして人材を付けていただきましたので、益々力を発揮していただきたいと思います。
●自治会内の推進対策について
宇野 自治会内の実務、実労は女性が関わることが多いのではないでしょうか。女性部の存在するところは補助的な仕事に偏っていることが多いように聞きます。
女性部の活動・存在趣旨が理解できないことが、転入者とのトラブルの要因になっていないか等ヒアリングの必要があると思われます。
任意の団体ではありますが、生活する一番身近な自治会内の男女共同参画推進対策をどのように考えておられますか。
昨年度ご答弁いただきました中には、只今事務局長の山本人権政策部長のときには、その中で、任意の団体なので、あーせーこーは言えないがご提案はさせていただき自治会・町内会の中でご提起させていただきながら進めていただきたいと思っているとありますが、更に自治会の中で男女共同参画を進めるにはどのような方策があるかお尋ねします。
答弁 自治会の運営は地域住民の自らの努力で、住みよい地域を作る目的とされ男女の性別にとらわれるものではないと考えている。任意の団体であることから、団体で住民が互いに尊重しあい民主的に進めてもらいたいので、従来より草津市女性行動計画や、第二次男女共同参画計画に基づき町内会等団体における男女のバランスある参画等を図るべく啓発してきたところです。今後も22年4月にスタートした「第三次男女共同参画推進計画」に基づき、「女性だから」「若いから」など思わず地域の自治会・PTAなどにおいて積極的に活躍していただき、バランスある参画を意識した取り組みが推進されますよう、一層啓発に努めてまいります。
宇野 学区の市民センターがあるが、公民館の中の学習には以前人権と福祉は必須になっておりましたように、青少年育成市民会議とか市民会議と名のつくものが沢山あるが、男女共同参画市民会議があるので、そのように市民センターの中でも取り上げようかというふうに方向付けしていただけるといいなと思いました。
●宿場まつりの課題について
宇野 今年の宿場まつりのみこしの担ぎ手公募が少なかった事は新聞でも報道されました。昨年の6月議会で宿場まつり後にみこし担ぎの件で申しあげましたが、「草津にイケメン来い恋、お金もこいこい!」この掛け声が大変いやだったということがありまして、実行委員さんで市職員も関わっていますので検討して次年度検討をと申しましたが、公募がなかったとあるが、今年、どのような課題が残ったと思われましたか。
答弁 昨年41回宿場まつりは市民プランナーの発案で実施いただいたが、初めての試みで事前打ち合わせが不十分で一部配慮に欠け実行委員会で検討され、今年は「草津に来い来い」と統一された。
参加者が集りにくい結果は前回の、「恋する女性」のイメージを前面的に出したネーミングや、募集に検証を加え、参加者を募られた。みこし参加者のアンケートからは楽しかった、かついで分かる楽しさがあると判断しているところです。地方都市は担ぎ手が集りにくいところもあり、一方オーディションや、抽選を行うところもある。
地方に指示されている共通条件があることから、今後の課題としてみこしの参画だけではなく草津のまちへの関心を高めていただき草津ファンをつくることが必要であると考えている。次年度には男女共同参画を念頭に入れ時代行列と並ぶ、宿場まつりの中心イベントの一つとして成長できるように支援してまいりたいと考えている。
宇野 次年度に向け取り組んでもらいたいと思います。
●校則について
 
宇野 教育に係る者はジェンダーに対する意識を正しく理解していなければならないと思っています。中学生の標準服には女性にはパンツスーツがありません。人権センターから配布された、性同一障がい児のケアーのことで、生まれた時の性と違う服装で通うということも出ておりました。4月23日付けで各学校へ通達が、文科省から出ているということであるが、草津市の学校生活で男女の区別が身近に見える校則について、ジェンダーにかかる視点で課題と思われるものはありませんか。
答弁 小学校には特に校則はございません。中学校では生徒手帳や生活のしおりに校則を明記し生徒と保護者に周知徹底を図っています。現在の中学校の校則は生徒会の意見を聞き、PTAの協議や教職員会議をへて策定されたものです。どの校則におきましても標準服については男女の違いはあるが、それ以外に男女による規程の違いはございません。従って、ジェンダーにかかる視点から課題と思われるものは現在のところ特にないと考えておるます。
宇野 寒い時にトレーナーの下(ズボン)とスカートを重ねておられますが、パンツスーツが必要でないか、履けるように子どもさんの意見があれば取り上げていただきける方法もお願いしたいし、持ち物に関しても男女の色分けはなくなってきていますが、第二小学校は女の子はエンジで、男の子は新幹線ブルーの色分けになっていますが、その辺も検討をお願いたしたいと思います。
※ 常任委員会で標準服について質問しました。強制でないので申し出をすれば標準服を着なくても、通学はできます。万一買えない家庭があるかもしれません。衣食について、家庭の信条と責任で着せて食べさせればいいと思います。
草津市議会議員 宇野 房子 [住所] 滋賀県草津市矢倉1−2−45
[e-mail] fusakouno@gmail.com