草津市議会議員 宇野ふさ子
宇野ふさ子のブログ ふさ子日記
日々の活動を記録しています
議会の記録
市議会報告 平成23年10月定例会 一般質問
三度この壇上に立たせていただくことが出来ました。今回の9月の選挙におきまして女性が4名から6名に増えることができました。男女共同参画を市民活動の中でも議会の中でも活動させていただきこの数が増えたことは喜ばしいことと持っていますが、まだ4割には達しておりませんのでこれからも女性の参画に力を入れて行きたいと思います。広く研鑽をしながら4年間努めさせていただきますのでよろしくお願い申し上げます。
教育委員会の更なる情報公開(のなかでも記録と傍聴)について
宇野 過去に何度か教科書採択について質問をさせていただいていますが、どの教科書にするかどうかの精神論ではなく、市長マニフェストに掲げられている情報公開が教育委員会側でも、更に推進されどのような経緯で教科書が選ばれるのかを広く公開していく重要性と、教科書採択の制度に対する考え方について質問をいたします。

議事録は発言者の言葉を文章に変えるのではなく、趣旨の概要記録でもなく、会議中の発言を忠実に正確に残すのが議事録だと思っています。
私の傍聴メモの昨年の12月24日委員会の初めに前回の委員会の議事録の承認場面では、開催当日前に配布されたものと委員会当日のものが違っていて、承認するにあたり意見がわかれ再度テープ起こしで確認をされたことがありました。このようなことを避けるには公開を迅速にするためには、すでに2010年度から衆議院で導入したというニュースは今年の5月に出ていましたが、作業の負担軽減、時間短縮と要約ではなく審議過程が一層わかりやすく正確に残すには、言葉を文字に変える機器、(変換システム)の導入を提案いたしますが、予算のこともありますが教育委員会としてのご所見を伺います。
答弁 教育委員会議事録の作成について、音声を文章に変換するシステム導入の御提案でございますが、昨年庁内の関係課で同様のシステムの実演を見学のうえ検討しましたが、音声の認識度を相当程度に高めるためには、現在の放送録音装置を改修あるいは再整備する必要があることや、編集校正にも結構手間がかかることが判明いたしましたので、導入を見送った経緯がございます。このことから、現時点では、御提案のシステムの導入は考えておりません。
宇野 導入は考えていないという答えでございますが、またこれから機器のいいものが出てくるかもしれません。検討は重ねていただきたいと思います。委員会が終わって承認された議事録がすぐにあくる日にアップされていないのですが、お忙しいかもしれませんが、極力早くアップしていただくようにお願いを申し上げます。
教科書採択について
宇野 教科書採択に関して、第二採択地区協議会の選定原案について審議され採択するときの教育委員会は今年も事前に非公開を伝えておられ、8月の委員長から、傍聴の不可で退席を傍聴者に促されています。
昨年教育委員の中には公開は肯定的であるが、事務局の説明を聞かれて非公開に賛同されましたが、草津市の教育委員会の要望する内容を第二採択地区協議会へ伝えて欲しいという趣旨のご意見があったと記憶しています。第二採択地区協議会へ、この内容を伝えられたであろうと思いますが、草津市の提案はどのように協議されどのような反応でしたのでしょうかお尋ねいたします。
答弁 教科書採択にかかる教育委員会の公開について第二採択地区協議会でどのように協議されたかとのお尋ねでございますが、第1回の採択地区協議会において本市教育委員長から「教科書採択を行う教育委員会の公開について協議」を求める提案がなされました。これを受けて、事務局から「第二採択地区は6市から構成されており、それぞれの市における教育委員会での審議が必要となることから、他市の審議に影響を与えたり、混乱を生じさせたりすることがないよう、最終的な採択決定が出揃うまでは非公開の扱いとしている」旨の現状の説明があり、この後協議会委員全員の賛成で「教科書採択にかかる教育委員会を非公開にする」と議決されたと伺っております。
宇野 この辺に関して毎回質問をさせていただいて、同じ答弁をいただいております。大変生産性がないといういい方はどうかと思うんですけど、やはり、今の時代、公開する方向へ持っていくとするならば、もうこの教科書採択制度についてのあり方を考えるのが必要で大事かなと思っています。中村議員の時に採択制度について、それから教科書検定について、部長さんから答弁で触れていただきましたので、あえて私は説明は致しませんけれども、次の教科書採択制度についての質問に入らせていただきたいと思います。

皆さんがテレビでもよくご存じのヤンキー先生こと義家議員の文章が月刊誌の「MOKO」2011年6月号に載っているんですが、「私も日本で最も多くの学校を管轄している横浜市の教育委員として教科書採択にかかわった経験を持っている。その経験から言うならば、そもそも教育委員がすべての教科書を細かく熟読、比較検証し、児童生徒の現状も考慮して、数多くの教科書の中から、これが最良だと思う一冊をそれぞれが選んで民主的手続きの中で採択するなんて作業は出来るわけがない。」という風におっしゃっておられます。割愛させていただきますけれども、「教員出身の私でさえ専門教科の社会科以外、完全に理解して採択に臨んだとは到底言い難い、」こういう風な文章を投稿しておられます。のなかで、こういうふうな考えの教育委員さんもおいででございましたのですが、教師や教育委員が教科書の採択にはいつ現物をどのようにして草津市ではご覧になられ、検討されているのか、機会があるのか、お伺いをさせてください。
答弁 教師や教育委員はいつ教科書を見て検討協議するのかとのお尋ねでございますが、教科用図書の調査研究に携わる教員につきましては、5月に対象となるすべての教科書を配布され、外部から影響を受けないように注意を払いながら、教科ごとの調査委員会で協議検討を重ね、精力的に調査研究にあたりました。また、教育委員につきましては、6月の時点から教科書を用意し、勉強会で見ていただいたり、教育委員会で自由に閲覧していただいたり、自宅に持ち帰って見ていただいたりしたところでございます。
宇野 ご覧になっていただいているということで、勉強会でも教育委員がやられていると。しかし調査委員に関しては、非公開でありますので、現場の先生方がその調査委員の方々に自分たちの教科書を見て、意見を申せるという状況ではないように、今のご答弁では受け取りました。
第二採択地区協議会へ草津市の教育委員2名と保護者合計3名が出席されます。採択地区では調査員(教師が多い)により調査した教科書を採択地区協議会で発表もしくは報告されます。草津市から出向かれた3名が自由に意見を十分に出せているのかどうか、その協議会の内容が分からないわけでございますが、本当に協議されているのか、という部分で疑問を持たないわけではありません。各学校から地区の選定作業に教科の代表者を送り、教科書の研究をして、学校へ持ち帰って意見を聞く方法など、基本に採択されるのがいい審議ではないかと思っています。これの弊害が出ているのが今八重山市も採択では協議会の中の一市が採択協議会の決定に沿わないということで新聞報道にも出ておりますが、採択協議会で教科書が選定された後に草津市の教育委員会でこの内容をしっかりと採択する承認する場を私たちが公開されていないわけですが、この現場の教師の意見が十分に反映されていないと、私はこの辺で感じているわけでございます。

各学校から使いたい教科書を書いた希望票(学校票)を提出し集計して参考にしながら採択地区協議会が選定できるようであれば、意見がどの程度反映されるかの差は出るかもしれないが、先生方、教育関係者の関心度は高いと思われます。調査員の公表ができないから、現場の教師がタッチできない選定の仕方では関心の低下を招くのではないのでしょうか。教科書展示が、バリアフリーである場所で、仕事時間以外でも見られる時間帯の展示設定(これは南草津の図書館へ移していただきました)を要望しました後に改善されましたことは評価すべきところだと思っています。
教科書は教師の大事な道具でありますが、教科書の展示開催へ行って見ることを教師に促しておられますかお伺いします。
答弁 学校現場の教員への採択の関わりについてでございますが、文部科学省の「教科書採択の在り方の改善について」の通知には、「教職員の投票によって採択教科書が決定される等、採択権者の責任が不明確になることのないよう、採択手続の適正化を図ることも重要である。」と示されておりまして、現行の教科書採択の制度は、すべての教員が直接参画するしくみにはなっておりません。しかしながら、教員が教科書の内容に関心をもち、研究を深めることは重要でありますことから、教員に対してはその啓発に努めているところでございます。本年度の教科書展示会は教科書センターに加えて、市民交流プラザ多目的ホールでも実施したところであり、校長会で教員への周知を指導し、教科書展示会の案内記事が掲載された市の広報も校内で回覧したところです。また、全教職員に配布される教育研究所だよりでも教科書センターの紹介と教科書研究のための閲覧を薦める記事を載せるなど、教職員の関心を高める努力をしているところでございます。
宇野 教科書は先生方に取りましては大事な道具と思いますので、普通職人さんたちが自分の道具は自分でしっかりとお選びになると思いますので、この展示会へお運びいただいて、疑問があるところはやはり職場の中で検討していただくのがこれからの前向きの取り組みではないかと思っています。この採択地区協議会の中での選定の仕方は、この調査員以外の方法でするということは、変えるということは難しいことなのでしょうか。
答弁 日本の教科書採択の制度につきましては、教科用図書の無償措置法に規定されておりまして、教科書の調査研究につきましては調査委員会によって行う。それを踏まえて採択地区協議会の中で教科書の選定を行う。最終的な採択は市の教育委員会が行うということで役割の分担が規定されております。この手続きに沿って行っているところでございます。市単独でこの仕組みを変更することは法的に不可能と考えております。
竹村
議員
(野次)
発言者、聖なる教科書を道具とは、教材と言い直してほしい。
宇野 (思わず野次に返答しています私です・・・・本来ならば議長に野次を静止することを述べるべきであったと後で思いました。)
軽い言葉で道具と言ったものではありません。聖なると言うのには・・・・今ちょっと返答ができません。
議長 宇野議員、今竹村議員からのご指摘、聖なる言葉はともかくとしまして、教材とする言葉に訂正していただけますか。
宇野 は??・・い、訂正させていただきます。聖なると言うのは、ちょっと・・はい。
議長 それで、了解いたしました。
宇野 はい。
議長 それで宜しいですか。宇野議員どうぞ。
宇野 今のお答えでは市自体の市教育委員会で変えられないのは分かるんですが、採択地区協議会の中でこの選び方が、調査員方法か学校票式か独自の方式が出来ないかをそれを協議できませんかとお尋ねをさせていただいたのです。
答弁 現状では困難であると考えております。
教育委員長に問う
宇野 お忙しいところお運びいただきました教育委員長でおられます上松教育委員長様にお伺いをいたしますが、公募制になりまして初めての教育委員さんで、私も時間があると傍聴に入らせていただきまして、数々のお言葉、いろいろな教育に関するお考えを言葉の中から私は受け取らせていただきました。質問に入らせていただきます。
草津市の教育について草津市教育委員会としての検討課題や改革等のお考えをお持ちでしたら抱負と併せてお伺いいたします。
答弁 草津市教育委員会としての検討課題や改革の考え、および私の抱負についてのお尋ねについて、私の所見を述べさせていただきます。議員がおっしゃったように、私が、公募委員の第1号として、草津市教育委員に就任いたしまして、早くも3年が経ちました。 この間、「開かれた行動する教育委員会」を合言葉にしまして、教育現場の声を拝聴するための学校訪問の充実や、委員同士がより研鑽に努め論議を深める場としての新たな協議会の設置、会議録の全文公開など、教育委員会の活性化と透明性の確保に努めてきたところでございます。
まだまだ課題はたくさんありますが、私が教育委員に就任した3年前に比べますと、例えば、学校訪問等をしてよく感じますことは、非常に落ち着いた雰囲気の中で、活力と明るい雰囲気が醸成されてきているという印象を強く持っています。その要因として、人的、物的な面での教育環境の整備とともに、教育現場において子どもや教職員、保護者や地域の皆様が主体的、創造的にお取り組みを精力的に頂いている賜物であると受け止めております。草津市内では素晴らしい取り組みが主体的にあちこちで進められています。今後はこうした個々のすばらしい成果をお互いに学びあい、連動させながら例えば学校教育と社会教育の垣根を超え、または補完しあいながら「ALL草津」の理念のもとに、「子どもが輝く教育のまち」の実現に向けて、取り組みを進めてまいる所存でございますので、議員各位の御支援をお願い申し上げます。
宇野 教科書採択制度については、ご自身はどのようなお考えをお持ちでしょうか。又、教科書採択にかかる教育委員会の傍聴の可否に関してご所見もお伺いいたします。
答弁 現行の教科書採択制度についての私の考えでございますけど、制度については、先ほどから説明がありましたように 専門性の高い学校現場の教員が精力的に調査研究を行った結果を踏まえて、教育委員会や保護者代表等が入った協議会で選定するという形をとっておりまして、現状では妥当な仕組みだと思っております。ただ、運用にあたりましては今後とも工夫、研究、あるいは改善をする余地があるのではないかと考えております。また、教科書採択にかかる教育委員会の傍聴の可否についてでございますが、私は原則的に「会議は公開すべし」との考えを持っておりまして、さきほど宇野議員にもご紹介いただきましたように、これまでの定例教育委員会におきましても、一議員の意見として、発言をしてきたところでありますが、その考えは現在も変わっておりません。これも先ほど説明がありましたように、制度上草津市の属する教科用図書第二採択地区協議会の縛りがあり、各市教育委員会での採択決定後に、一斉に公開するという決定がなされており、現状では、その決定を尊重すべきものと考えております。ただ運用に関しては改善の余地がある。
宇野 教育行政のさらなる情報公開と公正公平を目指して子供のための教科書採択は思想信条を超えた課題として広くご理解をいただいてさらに公開の進められる教育委員会へしていただけるようにご期待申し上げます。
公用車使用について
宇野 草津市には公用の用に供するときに使用する公用車と原付自転車がありますが、今まで議会へ何回か事故が報告されています。昨年度以上の事故が発生しておりますが内容を見ますと相手方100パーセントから受けた過失をカウントしなければほぼ同数になります。小さな事故が大事故につながりかねませんので安全運転を願うところです。
安全運転管理委員会の機能が果たされて公用車の使用が出来るものでありますが、定期的な交通事故防止対策に向けての安全運転講習会等庁内ではどのような対応がなされているのかお伺いします。
答弁 交通事故防止対策に向けての庁内の定期的な対応についてでございますが、毎年、全国的に交通死亡事故が多発する12月に、草津警察署交通課の職員さんをお招きし、臨時職員や嘱託職員を含めた全職員を対象とした交通安全講習会を開催しております。 また、草津・栗東安全運転管理者協会と草津警察署の主催のヤングドライバーズセーフティスクールあるいはベテランドライバー安全運転技能再チェックスクール、これは県の自動車教習所で開催されるものですが、これに職員を参加させるなど、職員の交通安全意識の高揚を図る取り組みを行っているところであります。なお、管理職職員により実施しておりました公用車の出庫時に、直接、交通安全の啓発を行う運動、いわゆる立番につきましては、今年度は、実施日を週3回に増やし、管理職職員のほか一般職員も参加し、全職員一丸となって安全運転の啓発、事故防止に取り組んでいるところであります。
宇野 事故を起こしたときの処分、処分が重いことで事故が減るわけではないのですが、事故を起こした後職員の処分の規程はあるのかお尋ねいたします。
答弁 事故を起こした職員の処分の規程についてのお尋ねでございますが、交通事故を未然に防止することを目的に「草津市職員の交通事故等防止に関する要綱」を定めておりまして、交通事故等の報告があった場合の職員に対する懲戒等に関しても、この要綱の規定に基づき対応をしているところです。
宇野 事故防止のために検討されている具体例はありますか。
答弁 事故防止のために検討している具体例でございますが、現在実施しております交通安全講習会や交通安全啓発の立番等の取り組みを継続しながら、今後、交通事故等を起こした職員の所属における「所属別研修会」の実施や、公用車の運行管理や運転者に対する安全運転管理の指導等を行う「安全運転管理者」、所属長がこれにあたりますが、こうした人を対象とした講習会の実施など、交通安全意識の高揚と交通事故防止に向けた取り組みを検討しているところでございます。
宇野 一部官庁では採用しているのでは公用車は昼間でも点灯したりとか、または公用車草津には番号がついておりますが、ネームプレートを貼り付ける自治体もありますが、それがいいかどうか分かりませんがこんな自治体もあるということをお伝えさせていただきます。

本市の運転業務従事者(運転手)の健康は第一ですが、過去にはてんかんで事故を起したり、岐阜ではくも膜下出血をおこした可能性が高い事故のニュースが出ておりましたが健康管理では、脳検査をはじめ健診項目の範囲はどこまでされているのか。
答弁 運転業務従事者の健康管理についてでございますが、当該職員に対しての特別の検査は実施しておりませんが、全職員の健康管理として実施しております定期健康診断を通して、特定所見がみうけられる場合は、健康相談員による相談や指導により、精神的ストレスの蓄積や疾病の未然防止に努め、職員が健康で安定して業務に取り組めるよう、その環境づくりに努めているところでございます。
宇野 後まだ質問が残っておりますが、事故を起こさないように運転手もそうですし、公用車を使われるときには十分お気を付けいただきたいと思います。

今私の質問の最中に後ろからご意見を述べていただきました。こういうことができるかどうか、ちょっとその辺を議会の中で検討いただきたいと思いまして一言添えさせていただいて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
※後日議会運営委員会で野次に対する審議が行われ,議長の整理権と事務局、野次った議員の行為には反省を委員長から促されました。議長、事務局、竹村議員が運営委員会で謝罪されています。
草津市議会議員 宇野 房子 [住所] 滋賀県草津市矢倉1−2−45
[e-mail] fusakouno@gmail.com